老いることは不幸か?
若返る事は幸せか?
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」を観て考えた。
もし 自分のパートナーがこの映画のベンジャミンのように若返っていったとしたら
自分の皺 肌の弛み そんな事ばかりにとらわれて 老いていくという極々自然の時の流れがとても辛いことになってしまうだろう。
ベンジャミンのパートナー デイジー が プールで 反対側のサイドで泳いでいる若い女性を見て泣き出すシーンがあった。 上手く言葉にはできないがそのシーンが深く胸に残った。
デイジーは自分が老いていくことがベンジャミンの心が離れていく原因になるのではないかと不安だったと思う。
ベンジャミンは自分が若返っていくことがデイジーの負担になるのじゃないか不安だったと思う。
生きて行くことは どっちにしろ不安なんだ。
与えられた道を前を向いて歩いていかなきゃならないんだ。
時は逆行しない。
映画の冒頭にこんなエピソードがあった。
とある盲目の時計職人が居た。 彼は腕のいい職人だった。
彼の息子は出兵した。 やがて彼の元にその息子は無言のまま帰ってきた。
その職人は悲しみを乗り越える為に一生懸命仕事に打ち込んだ。新しくできた駅のシンボルとして彼の製作した大時計が設置された。序幕されたその時計を見て観衆は驚いた。
時計が逆周りをしている
時計職人は 逆周りをする時計で時間を戻したかったのだ。時間が逆に流れれば また元気で息子が帰ってくる。
時間は逆行しない 時間が逆行しても それが幸せなのかはわからない。